高専ロボコン2023「鴉」
高専ロボコン(正式名称:アイデア対決・全国高等専門学校 ロボットコンテスト)とは「自らの手でロボットを作る」体験を通して発想することの大切さ・物作りの素晴らしさを共有する全国規模の教育イベントです。 全国の高等専門学校の学生たちが、自らのアイデアと技術力を用いてロボットを製作します。 毎年異なる競技課題を通じてその成果を競う、1988年から続く伝統ある競技大会です。
高専ロボコン2023の競技課題は、『もぎもぎ!フルーツGOラウンド』。 制限時間2分半の間にロボットが障害物を乗り越えながら、高所に吊るされたフルーツ(に見立てたボール)を収穫し、獲得ポイントを競う対戦形式の競技です。 障害物として設置された角材とロープを超える方法、そしてフルーツを回収する方法がアイデアの見せどころとなります。 回収難度の高い中央のフルーツは配点が高くなっているため、中央争いが勝負の鍵となりました。
高専ロボコン2023の地区大会は10月8日に神戸市立中央体育館、全国大会は11月26日に両国国技館で開催されました。 地区大会には全国8地区から計124チーム、全国大会には地区大会を突破した27チームが参加しました。
私は高専入学後2020年から高専ロボコンに参加しており、2023年はチーム「鴉」のピットメンバーとして参加しました。 チーム「鴉」は、機械担当7人、回路担当2人、プログラム担当3人の計12人のチームでした。 私がチーム内で果たした役割はマイコンのプログラム担当と無線管理責任者です。 4年間毎日懸命に活動した結果、私の所属する「鴉」は地区大会を突破し、悲願の全国優勝を果たしました。 全国の強豪校を相手に勝利を重ね、5年連続全国出場の末に大阪高専史上初、全国の頂点に立ちました。
制作したロボット
「鴉」の特徴は圧倒的スピード、制御による安定性、そして展開機構です。 「鴉」の足回りは独立ステアリングを使用しており、他高専の追随を許さない圧倒的スピードを誇ります。 他高専が一般的に1分でセンターゾーンに侵入する中、私たちの制作したロボットは32秒でセンターゾーンに進入することができます。 また高性能な光学センサ(LiDAR)を使用した自動ロープ補正機能により、最高スピードを維持したまま、引っかかることなくロープをくぐり抜けることができます。 低い姿勢でロープをくぐり抜け、最速でセンターゾーンに進入した後は11段ロジャーにより3mの高さまで展開して、高所に設置されたフルーツを回収します。
制作過程
Coming soon...
地区大会
高専ロボコン2023の地区大会は10月8日に神戸市立中央体育館で開催され、2府4県から7校14チームが参加しました。 私たちのチームは近畿地区優勝を果たした和歌山高専に敗れてしまいましたが、アイデア賞を受賞しました。